ソーシャルレンディングには気をつけよう みんなのクレジットへの勧告
こんにちは、アラフォーおじさんです。皆さんはソーシャルレンディングって知っていますか?最近、話題というか注目と言うか、かなりの高利回りを謳った投資です。著名なブロガーでもあるイケダハヤトさんも最近お勧めしている投資ですね。
ウィキペディアではこんな感じで紹介されています。
ソーシャルレンディング(Peer-to-peer lending、Social Lending)とは『ネット上でお金を借りたい人、企業』(ボロワー)と『ネット上でお金を貸したい人、企業』(レンダー)を様々な方法で結びつける融資仲介サービスである。
僕もちょっと前から気にはなっていたのでイケダさんの運用報告などを「へー」と思いながら見ていました。ただ、どうにも怪しいというか年利5~7%と言うのが引っかかって申込までは至りませんでした。
何が怪しいかと言うと、漠然としたものでしかないのですが、今の世の中年利5%もの運用成績を出すと言うのはかなり難しいと言えるからです。中には10%を超えるものもあります。そんな美味しい話があるでしょうか。
しかも多くのソーシャルレンディングの投資先は公開されていないので、自分のお金が一体どこにどう使われているのか分からない。投資信託であれば一応目論見書や運用報告書なんかに投資先が書かれています。複雑なものだと投資信託で投資信託を運用していたりして分かりませんが、情報を追おうと思えば調べることもできます。
ソーシャルレンディングのサイトを見てみると、会社によってさまざまですが、不動産であったり、太陽光発電であったり、中小企業であったりと漠然とした投資先は書いてあるのですが、細かいことまでは分かりません。
そしてなにより過去のプロジェクトが全て成功しているソーシャルレンディングのサイトが多いのも怪しく感じる要因でした。成功していることは安心感を与えることにもなるのですが、逆に今の低金利の時代そんなに成功するものなのかという疑問です。
もし全て成功する案件を目利きできるようなら、その人は投資銀行なりでもっと多くのお金を稼ぐことができるでしょう。最近は銀行の目利き力が落ちているとは言え、銀行ですら融資に失敗することがあるのになぜソーシャルレンディングここまで成功しているのか。
「全ての案件が成功している」という安心感を植え付けることで、高金利な投資も安心できると思わせて、多くの人を勧誘している可能性があるような気がして、様子見をしていました。
そして悪い予感が的中。今日、ソーシャルレンディングを行っている「株式会社みんなのクレジット」に証券取引等監視委員会から勧告がありました。ざっくりとした内容としては「みんなから集めたお金をグループ会社に融資している」と言うことみたいです。
株式会社みんなのクレジットに対する検査結果に基づく勧告について:証券取引等監視委員会
サイトには複数の不動産事業会社などに融資をしていると受け取れるような記載があるのに、実際はグループ会社に対して融資を行っていたとのこと。しかも会社の代表の口座にも送金をしていたようです。
ウ 白石代表がファンド出資金を自身の借入れ返済等に使用している状況
白石代表は、当社が甲に貸し付けたファンド出資金について、甲の社員に指示を出し、自身の預金口座及び自身の債権者に送金させている状況が認められた。
さすがにここまで来ると空いた口がふさがりません。
今回は「株式会社みんなのクレジット」に対して勧告がなされました。他のソーシャルレンディングを運営している会社がどういう状況なのかは分かりませんが、世の中そんなに美味しい話はないと言うことですね。
ソーシャルレンディングをお勧めしているサイトは、いわゆるアフィリエイト目的のサイトも多いので、しっかりと内容をチェックして、アフィリエイトが貼られているサイトについてはあまり信じないようにしましょう。