新社会人は保険の勧誘をまずは断って、県民(都民)共済と高額医療費制度を調べてみよう
こんにちは、アラフォーおじさんです。今年ももう3月になってしまいました。早い、早すぎる・・・。来月は4月と言うことで社会人デビューする方に向けてちょっと早いですが医療保険のことを書いておこうと思います。
さて、医療保険ってなんでしょうか。僕は社会人になってから10数年間、よくわからないうちに入ったり止めたりを繰り返していました。
医療保険は簡単にいえば、病気になって入院や手術をした際に保険金が支払われる仕組みです。そんなことは分かっていると思う人もいるでしょうけど、まあ最後まで聞いてください。
大企業にお勤めになる人は、恐らく保険の営業の方から様々な保険を勧められるでしょう。中小企業だとあまり保険について考える、というか話を聞くこともないかもしれません。地方だと保険の営業の方来るかもしれませんが。
でも基本的に保険の営業の方から勧められる保険は眉唾物と思っていたほうがいいです。はっきり言って高い保険が多い。特に生命保険を勧められたらとりあえずお断りしておいた方がいいでしょう。
でも保険の営業の方に色々な話を聞かされるとちょっと不安になるものです。なのでどうしても医療保険に入りたいと言うのであれば、ぜひ調べていただきたいものがあります。
それは「県民(都民)共済」です。
まず、保険の営業の方の話を聞いてみて、見積を貰うと大体月1万円前後の見積もりが出てくると思います。でもそれが何の保険に対する見積なのか、よくわからない人が多いと思います。でも不安だからついつい入ってしまう。
基本的によく分からないのであれば契約はしない方がいいです。20歳そこそこで月1万円程度の保険料だと生命保険もセットになっている場合が多いです。でも生命保険は基本的に加入者が無くなった後に支払われる保険です。
あなたが無くなった後、保険金をもらう人は誰になるのでしょうか。もし結婚している、子供がいる、もしくは御両親のために働いているなど、あなたが無くなった後、収入がなくなって困る人がいる場合には生命保険を検討する余地は十分にあります。
でも、困る人がいない場合は月1万円もする保険に入る必要はありません。
多分困ることがあるとすればあなたが大きな病気をして入院や手術などで支払いが出来なくなることくらいだと思います。
でも入院や手術でお金がいくらかかるか分かりますか?100万でしょうか500万でしょうか。もちろんそれはケースバイケースなので何とも言えません。でも「高額医療費制度」という便利な仕組みが会社員であれば多くの方に適用されます。
高額な医療費を支払ったとき | 健康保険ガイド | 全国健康保険協会
簡単にいえばある一定の医療費に関しては後で還付される仕組みです。この仕組みがあるのであまり手術や入院に関してお金の心配をする必要はありません。
平成27年1月診療分から
所得区分 |
自己負担限度額 |
|
①区分ア |
252,600円+(総医療費-842,000円)×1% |
140,100円 |
②区分イ |
167,400円+(総医療費-558,000円)×1% |
93,000円 |
③区分ウ (標準報酬月額28万円~50万円の方) (報酬月額27万円以上~51万5千円未満の方) |
80,100円+(総医療費-267,000円)×1% |
44,400円 |
④区分エ (標準報酬月額26万円以下の方) (報酬月額27万円未満の方) |
57,600円 |
44,400円 |
⑤区分オ(低所得者) (被保険者が市区町村民税の非課税者等) |
35,400円 |
24,600円 |
(全国健康保険協会から引用)
新入社員であれば大体区分エに該当するのではないでしょうか。まずは自分で医療費を建て替える必要があるので、一定の費用は必要になりますが、事前に申請をすることもできます。
どうでしょうか6万円くらいであれば自分でも払えると思いませんか?手術や入院に漠然と100万円くらいかかると思っていると何となく保険が必要と思うかもしれませんが、6万円くらいなら毎月1万円も保険を払うよりもその分貯金をしていたほうがましです。
それでもどうしても医療保険に入りたいと言うのであれば出来るだけ安い保険料の保険を選びましょう。
それが先程御紹介した「県民(都民)共済」です。
こちらの「入院保障型」であれば月2000円です。
さらに月2000円ですが、3割以上の割戻金があるので実質は月1500円程度になります。
これであれば少し我慢をして毎月払える金額ではないでしょうか。
ちなみに医療保険に入るのであれば健康なうちがいいです。年を重ねるごとに色々な体調の変化が出ていきますが、大きな病気が見つかったりしたら保険に入ることが難しくなります。
なのでできるだけ健康なうちに入ることをお勧めします。もっとも医療保険に関してはそこまで入る必要もないと思います。先程の高額医療費制度があるので、医療保険に入るくらないらまずは貯金をした方がいいからです。ただ、心配な方は都民共済などの掛け金が安い保険に入りましょう。
医療保険の必要性はありませんが、もっと入っていたほうがいい保険商品があります。
それはまた今度ということで。